マキシム ベンゲーロヴ

昨晩、私のこの15年の夢であった、マキシムベンゲーロヴのコンサートを観てきました。

昔と違って一般の人でもヴァイオリン教育を施せる今の時代、3才、4才位から教育を始める人も多く、ヴァイオリンを上手に弾ける人口は星の数程いる。でもその中で きらりと光る、俗にいうスターという位置に立てる人は、技術だけなく、ヴァイオリンとともに歩んで来た生き様がその音に出ている人だと思う。

画家のシャガールの作品には、ヴァイオリン弾きが絵の背景にいることが多いけど、シャガールが残した言葉に、

バイオリン弾きは、人生の歓びも悲しみもすべて知っている

というフレーズがある。 シャガールは彼の絵の中に、バイオリン弾きを招き入れ、その時の感情を奏でさせているんだろうな。彼の絵の中のヴァイオリン弾きを眺めながら、どんな音楽を奏でているのか、そんな想像を働かせるのは、私の絵をみる楽しみのひとつでもあるの。

マキシムベンゲーロヴは、激動のロシアで成長し、若いときから精神的な苦悩を彼なりに乗り越えてきた。ここ数年では、肩の故障で4年間もの間、ヴァイオリンを弾くことが出来なかった苦悩もある。だからこそ些細な歓びが両手に有り余る程の感激として受け止められ、そういう感情をヴァイオリンにうたわせられる人なんだと思う。

”マキシムベンゲーロヴは、感受性が強すぎて、会場の人々の反応がそのまま体に入ってしまい、時にそれが理由で演奏困難に陥ることがあった。”という記事を読んだことがあった。その対策の為に感情コントロールのセラピーを受けたりしたということも聞いた事があるけど、昨日の彼の演奏は、セラピーの力なんて言うちっぽけなことを遥かに上回る安定感で満ちあふれていた。そして、感情を包み隠さずあらわす彼の表情は、歓びや愛に包まれていた。

このコンサートは、私がこれまで観てきたコンサートの中でも格別な、心に残るものでした♡。

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