津波の残骸品

今年に入ってから、アラスカの海岸に、2011年3月11日に発生した津波で流されたバスケットボールやらサッカーボールが漂着し、持ち主の所に送られる、、、なんていう心温まるニュースが何度か聞かれたけれど、1週間程前には、ワシントン州の海岸に津波によって運ばれた大きな残骸品が漂着した、というニュースが流れた。これを機に、ささっとリサーチしてみると、昨年の10月頃からブイ等の比較的軽いものは漂着し始めている様ですね。この頃のニュースでは、「犠牲者の遺体の一部や遺品等もある可能性があるので、そのようなものを見かけたら、警察に一報を」などというふうに呼びかけられていました。

アメリカ西海岸からは距離も時間もかなり離れているオハイオに住んでいるので、この手のニュースに敏感でないので、私の反応もかなり遅いのかもしれませんが、今日ラジオのニュースで取り上げられてた、今回の漂着物がもたらす問題については、色々考えさせられてしまいました。 ワシントン州の海岸に横たわる、20M× 5.7M 、高さ2Mにもなるこの残骸は、港の埠頭の一部で、日本の所属先が分かったものの(何県だったのか忘れてしまった)、一応落とし物、拾い物扱いで連絡したところ、「そちらで処分して下さい」との返答だったそうです。(まあ、そうでしょうね)

これらのがれきの漂着は、ユーチューブで見た昨年10月のニュースでは、「今は始まりに過ぎない」と言う事でしたが、このような大きな漂着物はらペットボトル等の小さなものまで、これから山の様に到着するんでしょうね。そしてこれらの処分方法は、ワシントン州の管轄になると思うのですが、こちらでも考慮しなければいけないことになるはずで、がれき処分問題もグローバル化してしまいました。

ところでこのニュース、がれき処分という問題だけでなく、実はもっと深刻な問題が待っている可能性があるんです。この埠頭に付着している生物を調べた生物学者に寄ると、少なくとも3種の日本原種でワシントン州の海岸には生息しない生物を見つけたという事です。多くの人が海はつながっているので、他地域の生物の侵入に寄る生態系の破壊問題については深刻に受け取られないようだけど、実は海岸地域の生態系は、海岸地帯から出る事はなく、海が繋がっていようともその独自性を自然に壊される事はないのだということです。なので、この埠頭に付着していた生物のみに限らず、これから漂着する残骸品に付着してたどり着く生物に寄る、この地域の生態系崩壊への危機も、今後考えられる問題の1つの様です。

そして日本人としては一番気になる、がれきの放射能汚染ですが、今回のニュースで取材した地域では、がれきの放射能汚染料を、ガイガーカウンターでちゃんとチェックしているとのことで、今の所たどり着いた残骸品で放射能汚染されているものはないということでした。個人的には、余り触れたくない話題ですが、日本の放射能汚染されたがれき処分問題の事が、つい頭の中をよぎってしまいます。