猫のピアニスト

鈴木式バイオリン教法を作り上げた鈴木慎一氏が、生前に書いた記事のなかに、「猫のピアニスト」というお話がある。

猫がピアノの鍵盤の上を歩いても音は出る、私達が鍵盤を押しても音は出る。基本的にピアノは、各鍵盤の音が決まっているので、猫が歩いても、人間が指で押さえても同じ音である。では、著名なピアニストが弾く私達の心を魅了する音は、一体どうやって出すのだろう?  という話。

今日、この事について、綾花と話し合う機会が持てました。 それは、2週間後に控えているリボンフェステイバル(他校の先生の前で演奏し、評価を頂くプログラム)で弾く曲目を、昨日ピアニストとリハーサルで弾いた際に録音したものを、家族で聞いた事から始まりました。何気なく再生し、しばらく皆で聞いていたのですが、やがて綾花が、

「あれ?これ、昨日私が弾いたやつなの?」

立派なピアノの伴奏付きだったせいで、綾花は、プロが弾いているものと思い込んで聞いていたんだけど、途中で音が外れたのに気がついて、昨日自分が弾いたものだと気がついたんです。 確かに、綾花のこの曲(ビバルデイーAマイナーコンチェルト第一楽章)の弾き方は、イツアーク、パールマンのCDをお手本にしていたので、そのスピードや出だしの切れ味なんかは、その演奏にそっくり。(でも、それも途中までなんだけどね)

「私、これまで自分の演奏を録音で聴く事が余りなかったから、自分がこんなにいい音出して弾いているなんて思ってもいなかった」

と、まあ、自己評価も高々なコメント。でも確かにそう。綾花の音には表情がある。それは、歌を歌う時に使う声色の変化みたいなもので、悲しい表情、威張っている表情等々、それらをバイオリンに歌わせているの。特に先生に習ったわけでもないのに、こうやって色々な表情を出せるのは、天からの贈り物としか言いようがない。そこで、「猫のピアニスト」の話を聞かせたというわけ。 これからは、徐々に自分の音、自分だけが出せる音っていうのを、意識して欲しいという願いを込めて、、、、、

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