音楽に感情表現

ここ2週間 綾花の課題曲は、ドボルジャークのヒューモレスクです。スズキプログラムの教材では3巻の4曲目ですが、この曲はスズキ教本の中でもとても珍しい、ロマンチック期の曲であります。これまでの曲もこれからも、ほとんどがバロック期(特にバッハが多いです)の曲目が多いので、この曲は子供達の中でもとても人気で、グループレッスンで弾きたい曲は?と聞かれると、多くの子供達がこの曲を指定します。

なんでこんなに人気があるのか、私なりの考えでは、「弾いていて気持ちがいい」「なんだか大胆になれる」「ドラマがある」ってところでしょうか。先週この曲を譜面を読みながら一通り弾ける様になった綾花が頂いた先生からのアドバイスは、「自分なりの弾き方をしてよい」という事でした。このようなアドバイスは、スズキに通い出して1年半ですが、初めてです。 鈴木式を作り上げた、鈴木慎一氏はカトリック教でありながら、鈴木式は、東洋思想の何ものでもないという評論家の意見を聞いた事がありますが、私もこれまで鈴木式の課題曲やその演奏法の教え方、プログラムの子供達の演奏を聴いていても、茶道なんかに通ずるものがある様に感じていました。徹底的に型を教え込む、バイオリンを演奏する子供達の中には ”癖” の違いこそあれ、個性というものが全く感じられないというのが感想でした。最近バイオリンで遊ぶ事が多くなった綾花には、この 型を教え込まれるレッスンというものが退屈ではないかな?と 私なりに考えていたので、今週の先生からのアドバイスは、ちょうど良いタイミングでした。

しかし いきなり ”自分なりの演奏” といっても余りに抽象的すぎます。まずは、この曲を弾いているプロの演奏家の曲を出来る限り聞きました。アイザックスターン、マキシムベンゲローヴ、デイビッドギャレット、ヨヨマ、パールマン、クライスラー、ジョセフシゲテイーと我が家のコレクション、I-tune、ユーチューブから検索しては、気に入ったものを探しました。私は、マキシムベンゲローヴ(ここ12年間、大ファンなので)のが1番でしたが、綾花に言わせると 「どれも弾いているキーが違って参考にならない」などとえらそうな事を言う。で、参考までに、それぞれの曲にあわせて綾花に弾かせてみたら、やはりキーが違うんです。さすが若い時に始めただけあって、聞く耳が出来ている!

初めて自分なりの演奏を許可されて5日目ですが、意外に難しい課題だと気がつき もう今日は、「自分なりの演奏」云々は抜きにして練習に取り組もうと思った矢先、いつもは音階から始める綾花が、いきなり、課題曲を弾き始めました。しかも、『ここの部分は何を表現していて、ここは戦争の様子、、、、、」などと語りながら弾いている。綾花にとってこの曲は、黒人解放運動を現しているもので、黒人を奴隷として生活する白人達、奴隷として行きている黒人の苦労、黒人解放宣言による戦争、奴隷の黒人を北へ逃がす何とかさん率いる活動、そして黒人差別がなくなった今日の生活を現しているのだと言う。

私は 音楽に関しては全くの素人で、これまでもこれからも手探りでバイオリンの勉強を続けている身分なので、このような綾花の表現法が良いことなのか悪いことなのかは、全くわかりません。でも、8歳の子供なりに彼女の経験を音楽に組み入れた今夜の演奏は、非常にメリハリがあって、感動すらするものでした。そんな演奏を聴けたたった一人の観客であったのがこれまたとても嬉しく感じます。(もーほんと、親ばかで申し訳ありません。)

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