新しい学校にて

9月から始まった新しい学校生活も、そろそろ1ヶ月が経ちます。この学校では、昼食を提供していないので、毎日のお弁当作りが大変なのですが、綾花は大変気に入っている様子です。私達夫婦を始め、綾花の学校転校についてアドバイスを下さった方々が心配していた、新しい環境への順応も、自然に出来て、特にトラブルもなくお友達と仲良くしている様子です。

ところで、昨日綾花は、学校で行なっている ”動物リサーチ” のレポート用紙を3枚持ち帰ってきました。通常、授業にて作成した用紙は、金曜日にまとめてもってくるので、どうしたのかと聞いてみると、「コンピューターでタイプしたい」と言う。これは、授業の課題ではないけど、本人がどうしてもそうしたいという事で、先生がこれらのレポート用紙を持ち帰ってよいと、許可を下さったとの事だ。

さて、これらの用紙に何が書かれているかというと、6種の猫のリサーチで、それぞれ原種、原産国、毛の模様や長さ等が書かれ、最後にかわいい猫のイラストまで加えてあった。これらの内容をタイプして仕上げたあと、トニーの手伝いで、絵をスキャンしてそのタイプの用紙に組み入れることにした。できあがったレポートは、何とも見事なもの。これで本人も、さぞ満足した事と思いきや、、、、、、

綾花の話によると、今、クラスの皆で動物リサーチをしているのだけど、これらをまとめて、動物図鑑にしてイベントで売るらしい。それで、綾花は、手書きよりもタイピングした方が見栄えが良いので、あえてタイプしたいと先生にお願いしたんだって。うーん、商売魂もしっかり養われているのね。お見事!

学習スペース

子供が成長すると必要になるのが、お勉強する場所。私の育った家庭では小学校に入学すると、そのお祝いとして学習机を買ってもらいました。 子供部屋を長い事 弟と共有していた私にとっては、その学習机が自分の秘密基地みたいなもので、学習よりは、好きなものの隠し場所にしたり、どんぐりや葉っぱなど、その当時の私にとって宝石の様な宝ものをしまっていました。

で、肝心のお勉強はというと、ほとんどこたつかキッチンのダイニングテーブルでしていました。幼い頃の私にとって、宿題は本当に苦痛で目の上のたんこぶみたいなものだったので、せめて宿題をやっている間は、誰か近くにいて欲しいという気持ちが強かったんですね、、、、、この気持ち、今でも昨日の事の様によみがえってきます。(どうやら、私の精神レベルは、その頃から余り成長していない様な、、、、、)

そんな思いがあって、綾花にも学習机って必要ないものと思って、我が家のキッチンテーブルには、常に綾花の作業中のマテリアルが散漫している状態でしたが、ここ数ヶ月は、そんな事情も若干変わってきました。この夏、ホームスクール計画を立てた時から、地下室の私の事務机(ほとんど使用していませんでしたが)を、綾花の学習スペースにしようと、徐々に整頓をしていました。この場所が存在する様になってからは、家での学習の際、綾花は好んでこのスペースへ出掛けて行きます。

この素っ気ないデザインの机、もともとトニーのコンピューターを並べる為に買ったものですが、作業スペースがとても広いので、子供が色々な本を開いたり、色鉛筆を散らかした状態でも快適に作業がすすめられ使い勝手が非常に良いんです。椅子は、今の所あるもので済ましていますが、そのうち綾花の背の高さにあったものを買ってあげようと思います。

机の横は、クラフト系の小物をおいておく棚と、小さな本箱。1週間に1度、学校から持ち帰ってくる学習プリントは、各教科別に仕分けてファイルに納めたり、自宅学習で作ったリサーチペーパーや作文等もこのファイルにしまうことにしています。

ここは地下室という事もあって、学習の際の集中力も結構高まり、綾花は非常に気に入っている様子です。私の母も絶対こういうと思いますが、私の幼い頃とは、全く違う子供です。

星とたんぽぽ

青いお空のそこふかく
海の小石のそのように、
夜がくるまでしずんでる、
昼のお星は目にみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。

この夏、とても素敵な詩に出会いました。金子みすゞという女性が書いた「星とたんぽぽ」。1930年26歳の若さで自らの命を断って以来、忘れ去られてしまった彼女の残した宝の数々。1980年代に山崎節夫という詩人によって、これらの詩(童謡)が私たちに読まれる様になったという。

日本から買ってきた金子みすゞ童謡集の「わたしと小鳥とすずと」の中で一番心に響いた「星とたんぽぽ」。50年もの間、読まれる事なく海の底にそっと沈んでいたんですね。”見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。”本当にそうでした。

Nature Realm のCherryTrail & Fern Trail

本日はトニーがお仕事を休んだので、綾花の学校への送り迎えに同伴し、お迎えの際にはそのまま帰る途中にあるトレイルに寄ってきました。

Nature Realmとは、この近辺の原種の植物を、観察しやすい様に育てている場所のことで、目的のトレイルに行きつくまでは、人工的に作られた道を通り抜けます。駐車場から15分程歩いてやっと目的のチェリートレイルのシンボルマークを発見。ここからは森の中になります。

かわいい色つきのトレイルシンボルと記念撮影、カシャ!

トレイルに入って直ぐに巨大な石を発見。この石を無視して通り過ぎるわけがなく、てっぺんまで登るのに5分、てっぺんで一休みが5分、降りる勇気を出すのに10分、、、、、わずか1マイルのトレイルながら、先が思いやられます。

森の奥深く、怪しく光るオレンジの物体を発見。その正体はきのこでした。

このトレイルは、崖っぷちの真横にある様な感じで、高所恐怖症らしきトニーは、綾花が崖に近寄ろうものなら、すごい剣幕で叱っていました。そして、深い谷間を渡る橋お渡らなければいけないと分かると、なんだかためらっていました。やっぱり高所恐怖症なのかな、、、、私と綾花は、橋の真ん中でジャンプして、この吊り橋がどれだけ揺れるものかと実験してみたりして、こういうところは、綾花も私に似ているんですよね。

今回のトレイルは、Wトレイルで、チェリートレイルの先にフェーントレイルがあるというもので、吊り橋を渡ったところからフェーントレイルが開始します。

この森の中で一番よく見かけた動物は、チップモンク(シマリス)ですが、キツツキの木をつつく音や、怪しげな鳥の声(正体は、分かりませんでした)なども聞こえました。そしてこちら☟

木に掘りたての穴があるのを発見。その下に落ちていた木くづは、まだまだ湿っていて、新鮮なニオイがしていました。この穴をあけた動物は、いったいなんなのでしょう?

森の中に横たわる大きな木を発見。こういうもの見ると、登らずにはいられないんですよね。

下は崖でしたが割と緩やかだったので、トニーも大目に見て、丸太歩きをさせてあげました。こうして写真で綾花の姿をみると、猿人っぽく見えるのは私だけ?このところ、本当に野生化が著しいんです。

猿人活動の締めくくりは、木登り。といっても、登り棒の様な登り方なんですが。ちなみに登り棒は、日本の学校の休み時間中に思い切り取り組んだ活動らしいです。最終日に頂いた 綾花のクラスメートからの手紙を読んでいると、「登り棒たのしかったね」とか「うんてい、がんばっていたね」っていうのが凄く多いの。きっと、友だちに話しかけられても無視して、ひたすらやっていたんだろうね。

この先しばらく行くと、最初に歩いたチェリートレイルに合流して1マイルのハイキングが終わりとなります。

実は今日は私とトニーは、エリー湖湖畔のビーチで日光浴を楽しんできたので、このトレイルを歩く時には、日焼けのひりひりと体力の消耗で既に疲れきっていました。でも、私たちがビーチへ行った事は綾花には内緒。そして、今日は、前々からトレイルのハイキングをすると約束していたので、2人して老体にむち打ってのハイキングでした。あえて1マイルの短距離のハイキングを選んだに、余りに寄り道の多いハイキングで想像以上に疲れてしまいました。中年盛りの私たち、もう少し計画的に色々なことした方がいいかもね、、、、、

リンゴ狩り

今日は、朝から大忙しの1日でした。 まずは、今年度のスズキプログラムが開始し、朝8時からバイオリンのグループレッスンに参加してきました。年度始めは恒例のプレイーインと言って、全生徒による合奏です。これは、本当に迫力があって見応え抜群です。そして何より、とっても感動するんですね。朝からいい気分になれた貴重な日でした。

そして午後は、綾花がずーっと前から楽しみにしていたリンゴ狩りです。今回は、1歳年下の従兄弟のマシューも同伴で出かけてきました。

トラクターのヘイライドで、オーチャードに向かいます。

わざわざ登らなくても、子供でもとれる位置にリンゴが沢山になっているのに、登るんですよね、子供って、、、っま、木登りを目的にリンゴ狩りに来ているのですから仕方ないか、、、、

オーチャードの片端で、”ポニーライド$5”の立て札を めざとく探し、リンゴ狩りの締めくくりは、ポニーライドで、ということになりました。たったの3分位のライドでしたが、それでも満足。

家に戻っても、まだやる事があるんです、、、、、それは、アップルパイ作り。積んで来たリンゴが小振りだったので、30個以上のリンゴの皮むきと芯とりををして、子供達には、細かく切ってもらいました。合計3個のパイを焼き上げ、マシューには1個持ち帰ってもらいました。今回は、新レシピ(グーグルで一番上にあったもの)で作ったのですが、なんかとっても美味しかった。残りのリンゴも、またアップルパイにしてしまおうか?

乗馬レッスン開始

待ちに待った、秋の乗馬レッスンが始まりました。1年間のポニーライドを卒業し、今回はイングリッシュライデイング初心者コースに登録しました。

今回のレッスンで綾花にあてがわれたのは、クラッシーという大きめのポニーです。クラッシーは、お腹が空くと機嫌の悪くなる馬なのですが、綾花のクラスは、夕食前の7時15分に開始されるクラスなので、レッスンが終わる頃には、クラッシーは腹ぺこでかなり不機嫌な様子が、私たち素人が見ていても分かるくらいなんです。それがちょっと気になるところ。初日のレッスンでは、クラス終了後、ステイブルまでクラッシーを誘導する際、逆にクラッシーに誘導されている様な状態でした。

2度目のレッスンでは、ボルト(乗馬中に振り落とされること)されそうになるし、トロット(遅歩き)中にカンター(小走り)されてしまうし。本当に手の焼けるポニーです。来週は、違う馬を用意してくれる事を願いつつも、綾花は、「馬に振り落とされた時には、すぐに馬になるのが、乗馬する人の責任なんだよ。そうしないと、馬にバカにされてしまうから。」と自分の気持ちだけは、一生懸命奮い立たせていて、何とも意地らしい、、、、っま、何が何でも好きなんですよね、お馬ちゃんが。

Love in a Time of HOMESCHOOLING

綾花をホームスクールしようと考え、この夏はあれこれ手探りで、自分自信を教育しましたが、その中でも特に、私が共感をもって楽しく読ませて頂いたのが、この本。

“Love in a Time of HOMESCHOOLING”  A Mother and Daughter’s Uncommon Year  by Laura Brodie

ホームスクールを経験して推奨する人の書いた本は、彼ら独自の素晴らしい教育法を書き綴ったり、親子関係の絆や子自然の流れのなかで生まれる子供達の自立心など 理想的な内容が綴られているものが多い印象を受け、余り読む気にもならなかったのですが、この本は、1年限定のホームスクールで失敗と挑戦が交互にやってくる、母親の奮闘記とでも言い換えてもいい位、理想とは程遠い、けれども非常に現実味に溢れた内容だったので、読んでみることにしました。(英語で書かれた本は、やはりある程度の覚悟がないと、読めないのが現実です。)

最初の1章、ホームスクールを実践する子供の背景を読んで、思わず笑ってしまったのは、この子供、モンテソーリのプリスクールを経て公立校へ入った時点で、学校に馴染めなかった事、そして母親の独断で、バイオリンを習っている事。「これって、私のこと?」って思わず、隣でイヤホンをしながらラップトップコンピューターで映画を見ているトニーのイヤホンを外して読ませてしまいました。

ホームスクールをするきっかけは人様々だけど、これまで私の中では、宗教的な理由で一般的な学校教を受けさせたくない人、家がど田舎にあって、学校までスクールバスに60分以上も乗らなければいけない、そういう人たちかな?なんて思っていたけど、色々調べてみると、10人10色の事情が見えてきました。この著者の場合は、いつも夢見がちな子供が 時間を区切っての教育についていけず、また学校の宿題の量の多さに圧倒され 4年生の春、異様な行動を起こし始めた事がきっかけでした。母親は、この行動を真摯に受け止め色々考えたあげくの、1年限定のホームスクールでした。この本が私にもホームスクールに踏み切る勇気を与えてくれたのですが、特に心に残ったのが、「1年だけなら、私にだって出来る」という著者の言葉。 期間限定で、何をしたいのか、がはっきり見えてきたところで、それまでの不安な気持が一転、明るい未来に変わったのを覚えています。

 

結局のところ、我が家の教育事情は、意外な形で夏の終わりに解決の道に至り、綾花は恐らく彼女の人生で最後の1年になるであろうモンテソーリ教育を受けるため、新しい学校に通い始めました。新しい学校といえども、モンテソーリ環境は変わらないので、やっている内容はこれまでと同じで、その環境内にいる人間模様が変わったというだけ。人間と関わるよりは、動物に囲まれていた方がずっと心地いいという、この著書のお子さん程ではないけど、綾花は、まず自分がやりたい事が満たされるのが先決で、そこから社交が始まるので、新しい学校での出だしもスムースな感じ。(まだ、そういうには早いかな?)

さて、この本の感想ですが、これまで学校選びが、教育の選択と思っていたけど、家庭で出来る事(特に子供が幼いうちは)、親だからこそできるカスタム教育って、こんなにあるんだなあと思わせてくれた、楽しい本でした。

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