ポニーキャンプ

 この夏 体験だけのつもりで参加したポニーキャンプが、この秋の綾花のアクテイビテーのひとつに加わりました。この1件、ポニーに乗っている綾花の笑顔に感激したトニーの後押しが非常に強かったんです。

 乗馬において綾花は、以前 大きな馬を所有している方から個人レッスンを受けた事が数回あったのですが、乗馬中すごいスピードで走られて以来、馬を好きな気持ちと、体が自然に拒否する状態が続き、その後馬に乗っても恐怖感でいっぱだったんです。でも、なんというか、それを克服したい気持ちが彼女の中にあったのは確かで、この夏ポニーキャンプに出会えたのは、本当に運が良かった♡ 小さなポニーにまたがって、自信を取り戻す事が出来ました。

 ポニーキャンプでも初日の開始前は非常に緊張していた様子だけど、レッスンが終わったら、「これまでステイブルのにおいを嗅ぐと緊張したけど、今は、このにおいを嗅ぐとすごく落ち着く」と言った程でした。それにしても、においが感情を左右するその感覚、私は、忘れかけていました。

 さてさて、夏のポニーキャンプ後も引き続き 週1回、ポニーレッスンを継続中です。なんと言っても、ポニーレッスンは、7歳までという規約があるので、来年は参加出来ませんからね。それまで、参加出来るだけ参加したいのだそうです。現在のレッスンは、5週間のプログラムですが、このプログラム期間中に綾花にあてがわれたのは、ロッキーというちょっと気性の荒い雄のポニーです。

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毎回、鼻で挨拶するロッキー。☝

 

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 ロッキーは、泥に寝転がるのが好きなのか、いつも泥だらけで、乗馬前のグルーミングの際には、体中の泥を落とし、ぼさぼさのたてがみをとかすのに、すごく時間がかかります。そんな手のかかるロッキーですが、綾花はうれしそーに、ロッキーの世話に勤しみます。そんな風に日本語やヴァイオリンも頑張ってくれたらなあ、、、、とぼやいたら、「バイオリンは30年、日本語は10年経ったらやめるけど、乗馬は、一生やめない。私の人生だから、お母さんは、私が決めた事に口を出さないで!」とおっしゃる。バイオリンも、日本語もそんだけ続けてくれたら、万々歳です。で私は、「一生乗馬のお金、払わないからね。18歳過ぎたら、どこかでバイオリン弾いたり、日本語教えてお金を稼ぎなさい!」と建設的なアドバイスをしておきました。

ダーリンを圧巻させた、、、、、

 この秋より改めて入門した、鈴木式のバイオリン。毎週1度の個人レッスンの他、隔週土曜に行なわれるグループレッスンへの参加も義務づけられている。この隔週プログラム、子供だけでなく親同伴で、新入生は、親の講義も義務づけられている。 土曜に仕事のある私には、このプログラムへの参加は無理なので、トニーが変わりに参加してくれている。もともと、私ほどバイオリンに興味のなかったトニーなので、私もちょっと気が引けるのだけど、どうせ習うなら、納得のいくやり方で、、、、と、ダーリンを説得。

 先週の土曜日に、オリエンテーションが開催され、早速ダーリンには早起きして出かけて来てもらった。鈴木式のグループレッスンの特徴は、これまで習った曲を、ステージに上がって他の生徒と一緒に合同で演奏することだ。これまで、日本の先生の元で1度だけ参加したことがあるけど、この時は、参加生徒は8人のみ。それでも、皆が一斉に同じ曲を弾く姿を目の当たりにして私も綾花もかなり圧倒された。今回、トニーが参加したオリエンテーションでは、40人近くの子供達が一斉に弾いたそうで、この光景にダーリンは圧巻され、綾花の弾いている様子をビデオに収めるのも忘れてしまったと、、、、それを楽しみにしていた私は、かなり落ち込みました、、、、、次回は、忘れずに撮影して来てくれると言うのでそれを楽しみにしております。でも、生で見る事が出来たら、もっといいんだけどなあ、、、、、

日本の歌

 半分日本人という運命を持って、アメリカに生まれてしまった我が娘。 髪の色も肌の色も、話す言葉も、主食も、ほとんど変わりない人々の中で育った私の子供の頃とは、環境に対する考え方、意識の持ち方が大きく違いますし、その点をいかにポジテイブなものに出来るかなんていうのが、私の子育ての課題です。また綾花の幼い頃は、日本語で話す事にこだわった私ですが、最近は、英語で話したい時には、それを受け止める寛大さを備えました。(別の言い方では、諦めとも言う)ようは、話す内容を快く受け止めてあげる事の方が、話す媒体を指摘する事よりも 母娘の絆を育てる上で大事なんだという考えに至った訳であります。

 そんな私たちなので、ずいぶんアメリカ人よりな態度が目立つのですがね、、、、でも綾花の中にもあるんですね、日本人の心が。 今学期に入り、綾花の担任から、日本を紹介する授業を、小学校低学年向けと高学年向けに用意して欲しい、という以来がありました。世界や宇宙の事に目を向ける教育方針のこの学校では、子供達の中に他国の事について勉強したいという希望が非常に多いそうで、子供達にどの国を勉強したいのかたずねたところ、圧倒的に日本について勉強したい子供が多かったそうです。また、授業の他に、子供達が楽しく歌える日本語の歌を2、3曲紹介して欲しいという要望もあった。 そこで、歌の選択は、綾花と話し合って決めることにした。

 もともと音痴でリズム感のない私は、日本の歌を綾花に歌ってあげる機会が少なく、また個人的にクラッシック音楽好きともあって、普段、日本の歌を聞く機会も少なかったので、綾花は、日本の歌なんてほとんど知らないだろうな、、、、、と思っていたけど、どこかで聞いた記憶なんかがあるものなんですね、、、、、季節柄、これから冬になるので、「ゆき」がいいかもね、、、なんていったり、「大きな栗の木の下で」だったら、2人で手遊びして歌えるからいいかも、、、、とか,彼女なりのアイデイアを出してくれるんです。そんな綾花の意思を尊重して、学校に紹介する歌は、その2曲に決めました。次回のウインタープログラムでは、子供達が、元気にこの2曲を歌ってくれる事と、楽しみにしています。

個人の視点から 社会の視点へ

 この夏、私たちの住むコミュニテイーでは、何度かコミュニテイーミーテイングが開かれた。公園を中心とした我が住宅街では、ここ数年 空き巣や庭荒らし等の被害が増え それらをなんとか阻止出来ないものか、、、、ということが、集まりの目的だった。 が、実際参加してみると、話し合いというよりは、公園内にあるバスケットボールコートとパビリオンの撤去運動に賛同する為の署名集めが目的だと言う事が分かった。 

 その訴え運動を起こし始めた70代の女性は、バスケットボールコートとパビリオン(ピクニックの出来るシェルター)があるおかげで、この地域以外の人々がこの公園を多く利用するようになり、私たち近所に住む人は、そういう品のない人間達に脅かされ、安心して公園に来ることも出来ない、という言い分だった。 この意見に賛同したのは、似た様な年齢層の人が中心だった。 で、小さな子供がいて、公園で私が頻繁に会う若い人たちは、???という反応であった。 様は、ちょっと離れた地域のアフリカンアメリカン、メキシカンの人たちがここを利用する事が、お年を召された方には、気に入らないのだと、何となく思った。 

 ここで不思議に思うのは、この公園は市の公園だ。誰が利用したっていいものなのに、ご年配の方達は、まるで自分達の所有物の様な言い草なのだ。そして、バスケットボール撤去などという大胆な発想には、思わず目が点になってしまった。が、実際にバスケットボールコートを撤去した公園が、近くにあったんです。やはり似た様な理由で。そして、犯罪が多発した公園等は、公園自体が撤去されたり、、、、なので、ここ数年、確かに 我が地域の公園には、そういう人々がやって来ているのも確かな話だ。だからといって、バスケをしている人たちに、脅かされる様な経験等した事などない。3ヶ月に1度くらい、真夜中にバスケをやっている人がいるけど、だから寝られないなんて事もないし、、、、庭荒らしには、何度かあった事があるけど、バスケをやっている人との関連性は感じられない。

 それよりも、バスケットボールコートを撤去したところで、逆に恨みがでたり、遊ぶ場所のない人たちが、エネルギーを余らせて犯罪に走る事だって考えられる。自分の住む地域さえ良ければ、それでいいのか、、、もう少し社会全体を視野に入れ、ある程度の事には寛大になるべきなのでは、ないのかなあ、、、

 こんな話題をあげたのは、昨日、バスケットボールコート撤去の話を、地域の代表者にお願いするかどうか、という投票が行われたんです。結果は、お願いを希望する人がたったの15人だったので、これ以上話は進めないことになりました。人種差別と言うか、ジェネレーションギャップというか、この国にはびこる複雑な社会問題を感じた経験です。

モーツアルトの虐殺

 あるフランス人作家が残した、衝撃的な言葉。 世の中には、モーツアルトの虐殺と呼ばれるケースが散漫している。しかし、大抵の場合、その虐殺行為は気づかれていない。 気づいている人がいても、それを阻止することも出来ない。そんな人の心は、とても傷ついている。 ある意味、気づかない事は、幸せな事なのかもしれない。

憧れの、、、、、、

  こんな事って本当に起こるものなんですね。憧れを通り越して、我家での、人間の生き方のお手本の象徴ともいえる、イツアック パールマンの楽屋をたずねる事が出来たんです。

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 事のはじまりは、数年前の話。学校で 綾花とヴァイオリン演奏を行うのが定期化されつつなった頃のこと。私の友人であり、綾花の同級生の母親でもあるSさんが、どうしてヴァイオリン教育にそんなにこだわるのか? と質問したので、私は持ち前の情熱に輪をかけてこのように語ったのです。

「今、世界で1番とも言われるヴァイオリニストのパールマンは、5歳で小児麻痺になり、その後体がほとんど動かない状態になったのにも関わらず、ヴァイオリンを弾きたい情熱で、手を動かせる様になったんです。私は、我が子にも、ヴァイオリンの練習を通して、人生を強く生き抜いていって欲しい。」

「あああ、イツアーックのこと? 私、彼の事知っているわよ。」

「そりゃそうーでしょう。だって世界で一番なんだから。」

「いやいや、個人的に知っているってこと。実際にあった事もあるし、オハイオに来た時には、私の家にも遊びに来たいっていったけど、車いすがアクセス出来る家じゃなかったら、私たちが、変わりに宿泊先のホテルに出向いたのよ」

「あなたの、おっしゃるイツアークさんは、どちらのイツアークさん?」

「だから、恵美が言ってるパールマンなんだって!!」

で、「今度コンサートがある時に、楽屋へ入れてもらう許可をもらってあげるわよ。」

ということで、話は、幕を閉じました。あれから1年以上経って、この度、ミッシガンのアンアーバーで行われる彼のコンサートのチケットを2枚購入したのは、1ヶ月ほど前の事。そして2週間ほどまえ、友人に、今度パールマンを観にミッシガンまで行くのよ!と言うと、じゃ、楽屋訪問の許可をもらってあげるということで、実にコンサートの3日前に許可が取れました。それでも、こんなことあり得ない、、、、と高鳴る胸を押さえつつも、コンサート終了後に、楽屋の入り口のセキュリテーの方に、名前をいうと、問題なく通されるではないですか!

 

 楽屋の雰囲気は、パールマンの人柄が反映された、暖かい雰囲気で包まれておりました。そして、パールマンの奥様が、小さな綾花に気がついて、「あなたは、ヴァイオリンを演奏するの?」と聞くので、綾花は「はい」と答えました。するとどうでしょう、綾花の手を引いて、他の方と話に夢中になっているパールマンの所までいき、「あなた、この子は、小さなヴァイオリニストですよ」と紹介してくれました。子供というのは、得だよなあ、、、、と我が子ながら、ちょっと焼きもちです。でも、人生のお手本として、普段から話を聞かされている人間に実際にお目にかかれ、綾花も現実味がでたはず。

 むかし、むかし、そのむかし、定期的に手相をよんでもらっていた人に、「憧れの人に出会いたいなら、その人の様な人生を生きなさい」という言葉を頂いた事があるのですが、本当にそんな事が起こるものなのだとなんだか妙に納得しました。

 そして私は、Mrs.パールマンより、ヴァイオリンを学ぶ子供の母親としての心得を頂きました。それは、人柄と愛情の溢れる内容のもので、私は一生その言葉を頭のど真ん中にかかげて生きていこうと思っております。

 

 

水彩画レッスン

 自慢ではないが 私の友人層は、本当に多種多様な人間が多い。面白いのは、お互いの才能を生かしあう活動(特に枠はなく、いつの間にかそうなった、、、)を続けている。 例えば私は、日本語や日本の料理、初歩的な犬の訓練、ヴァイオリン演奏を提供し、英語の勉強、綾花の子守り、仕事で使う画材などをもらっている。いわゆる物々交換だ。この活動の素晴らしいのは、心のコミュニテイーなるものが生まれ、家族以外の心の支えになってくれる事だ。ここ2年、この活動のおかげで、私の心の健康は、かなり安定しております。

 さて、さて、昨年一時、この活動仲間のお子さんのヴァイオリンの練習コーチを行った事がありました。『ヴァイオリンは、練習の仕方がキーなのよ』と私が言った言葉が引き金になって、こんなアルバイトを始めたのでした。(この際には、例外でお金をいただいておりました) 絵描き+綾花の学校の美術の先生である友人は、そのお礼に、綾花に水彩画のレッスンをしてあげたいと、ずーっと言ってました。これまで、なかなか時間が取れなかったのですが、昨日の放課後、そのレッスンを受けさせてくれる事になったのです。

 

 以前から、綾花は 馬の絵が描きたいと言っていたので、その旨を伝えておくと、友人は馬のスケッチの仕方の本や写真集を用意しておいてくれました。そしてこんな可愛い、馬達の絵が描けました。

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 差し入れに、この夏 作り方をマスターした手作りあんぱんを持っていくと、友人はたいそう気に入ってくれ、「あんぱん1ダースと、水彩画レッスン第2でどうだと」 いきなりの交渉が始まりました。もちろん引き受けました。で、学校の一室を利用して行っていたこのレッスンの様子を眺めに来た、ミスハンコックが綾花の水彩画レッスン第3回目の金額を負担してくれると言い出しました。というのは、これまで定期的に、ミスハンコックの受け持つ最年少クラスで、綾花はヴァイオリン演奏を行っていたのでしたが、今年は、毎月1回、このクラスで演奏する事に決めたのでした。そのお礼として、ミスハンコックが水彩画レッスンを1回分負担して下さるというのです。 これで いよいよ綾花もこの活動への仲間入りです。 

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