黒檀

 それは、日曜の朝の事でした。 トニーも綾花もまだベッドで気持ちよく眠っているころ、私は、一人ミュージックルーム(単なるヴァイオリンを弾く部屋のこと)で、ヴァイオリンの音合わせをしていました。実は、前の晩、ケースごとヴァイオリンを落としてしまい、音がかなりずれていたので、調弦しないと、練習にならなかったのです。 で、ペグと呼ばれる弦の巻かれた部分を回し回し、音を確認しておりましたらば、、、、、、、

パチーン

やってしまいました。弦が切れたんです。お見事! それは、今現在私に与えられた課題曲では、なくてはならないE線(まあ、どれもないと困るんだけど)。

 

 そこで昨日 朝一番、いつもお世話になっているヴァイオリン工房のスターン氏に電話をして、今日中に直せるか聞いてみた。 出来る限り早く持ち込めば、可能だというので、綾花を学校へ送ったあしで、そのままハートヴィルと言う村へ約40分かけて出かけました。 工房では、スターン氏のお弟子さん(息子さん)が待っていて、早速ヴァイオリンを診断してくれました。すると、G線以外の弦は、かなり老化しているので、3弦を変えた方がいいということだ。プロのヴァイオリニストは、半年置きぐらいに弦を変えるとは聞いたことがあったけど、私も、この半年は、1日平均2時間以上は弾いていたので、まあ、変え時なんだろうと思い、3弦まとめて変えてもらうことにした。で、ついでに、前々から気になっていた、ペグについて聞いてみた。

 ペグは、ヴァイオリンの上の部分に左右各2個ずつついている、小さなハンドルみたいなものなんだけど、これに各弦を巻き付けてあります。調弦(音合わせ)の際、この部分を強めたり弱めたりして調整するのですが、材料の質によって、この音合わせもかなり変わって来ます。 私の超安価で買ったヴァイオリンは、かなり柔らかな材質の木でできたペグだったので、調弦の際には、かなり苦労していたんです。通常この部分は、エボニーと呼ばれる、非常に固い材質の木が使われるという事で、今回、思い切って、この部分も、エボニー製のペグに変えてもらうことにしました。 となると、ヴァイオリンは、一晩入院させなければいけないということで、昨日の練習は、諦めて、ヴァイオリンを預けて来たわけであります。 

 で、家に戻って、『エボニー』って一体どんな木なのか調べたところ、日本語では、黒檀という事が分かったのです。 で、偶然だけど、先日電話で母と話した時に、「今度トニーさんに、黒檀で出来たお箸を送ってあげるわよ」と母が言っていたのを思い出しました。 この時の私の頭の中では、『こくたん=黒炭』という構図が出来上がっていて、そんな箸使ったら、手も口も真っ黒になりそうだわ、、、、って心の中で思っていたところでした。 あー口にしないでよかった。親と言えども、かなりバカにされそうだものね。

 

 

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