鈴木式バイオリン、合同レッスンに感激

 今回の日本旅行で、もっとも楽しみにしていたイベントのひとつが、鈴木式バイオリン教室の見学と、レッスン受講です。 来日前に、先生と連絡を取り合って、滞在中、わずかな時間ですがお世話になることになりました。 先生には、私のわがままなお願いを快く引き受けてくださって、心より感謝しています。

 さて、鈴木式バイオリン教室では、定期的に、受講生の合同レッスンというものが開かれます。 これは、受講生皆で、一斉に同じ課題曲を弾くのですが、全国の教室の合同レッスンなどは、5000人ほどで行うこともあるのです。 本日は、綾花のお世話になる教室の生徒さんの合同レッスンということで、見学させていただきました。 もちろん、綾花の参加も許可を頂いたので、綾花に一応バイオリンを持たせていきました。(結局のところは、参加は、しませんでしたが。)  本日参加された生徒さんは、計8名。 4歳ぐらいのお子さんから12歳のお姉ちゃんまで、キラキラ星からはじまり、鈴木式のテキスト3冊目までを弾きました。 それにしても、本では、読んでいましたが、姿勢の正し方、バイオリンの押さえ方(あごと肩で)、弓の持ち方、弓遊びなど、弾くこと以外の遊び的なレッスンが、ふんだんに組み込まれていて、バイオリン教育を遊びの延長 (といっても、決してふざけているわけでは、ありません) として、提供している、教える側の工夫には、関心させられました。 そして、実際、曲を弾いている子供たちの姿からは、感動以外なにも与えられませんでした。 なんといっても、5歳や6歳の子供たちが、ビブラートをかけながらキラキラ星を演奏しているなんて、私には、想像もできないことでした。 先生は、この子達は、自分で勝手にビブラートをかけてしまって、先生が教えた覚えは、ないんだと、おっしゃっていました。 これぞまさしく、鈴木式のパワーなんだと、圧倒されるばかりでした。

 私は、子供の教育を鈴木式を基本として行っているので、これまで鈴木式教法に何の疑問も持たない人間でしたが、今回、お世話になっている先生は、日本での鈴木式叩きについて、興味深い話をして下さいました。 学歴社会というのは、企業だけのものでなく、音楽の世界でも同じで、立派な音大出身の先生などは、楽譜を読ませない鈴木式を認めず、先生の教室にも、嫌がらせ、クレームの電話が非常に多いのだとおっしゃっていました。 しかし、アメリカで鈴木式は、大きな旋風を巻き起こし、それが、現在逆輸入で日本に入りつつあるんだということです。 ちなみに、私の先生のお姉さんは、20年ほど前に、アメリカに鈴木式を広めに行った派遣者の一人で、そのままアメリカに住み着き、現在は、ケンタッキー州にて、鈴木式バイオリンの先生をしていらっしゃるとのことです。 私は、鈴木式は、日本で強く認められているものだと思っていたので、この話には、ちょっとショックでした。 が、ある意味、綾花の通う、モンテソーリ式教法の批判にも似ているように思えました。 モンテソーリと鈴木式というのは、子供をある一定の環境におけば、子供は自然に伸びる、という哲学であります。 実際に子供をこのような環境に入れ、親が上手くサポートすることにより、子供は、驚くほどの効果を見せてくれるものです。 4歳で、ビブラートをかけてバイオリンを演奏することも、5歳で、割り算をすることも、決して無理のないことなんです。 これをこの哲学を知らずに、外から見ていて、詰め込み教育だなどと批判する人の多いこと。

 話を、合同レッスンに戻します。 今日は、綾花は、やはり恥ずかしくってレッスンには、参加できませんでした。 しかし、先生の指示する言葉、音楽用語が、英語のものとは、余りに違いすぎ、そこに圧倒されてしまったようです。 普段、アルファベットで読んでいる音階も、ここでは、ドレミだし、A-String, E-stringは、第一線、第2線だし。 想像以上に大きな壁がありました。 次回からのレッスンは、同じ年くらいの子供との2人、または3人レッスンにしてもらえるということで、そこで姿勢、バイオリンの押さえ方など身に着けてくれるといいなあ、と思っています。

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