サービス大国 ジャパン

 私が、日本を離れて早くも11年。昔、住民として暮らしていた頃には、接客サービスの良さを当たり前の事のように感じていた。が、離れてみると、その良さというものが、やっと分かる。サービスを売り物にするこの国、アメリカでは、レストランに行けば、約15%のチップは、欠かせない。もし、不満があって、チップを置きたくない場合には、その理由を説明しなければいけない。(ってこともないけど、大抵、マネージャーを呼び、理由をいいます。)しかも、この国のサービスは、時として押し売りの様に積極的であったり、食事中も油断出来ない。

 レストランの接客と言えば、日本では、ファミリーレストランなどでも、かなり高い質のサービスを提供してくれる。その上、チップを置く必要がないとくると、非常に得した気分になる。トニーと日本を旅行する様になり、2人して、「ここのサービスは、いいねえ」などと、行く先々で、感心するけど、特にサービスの質が高かったと感じられたのは、京都の吉兆というレストランであった。15人程のグループでの食事であったのにも関わらず、接客係は、たったの1人。その方は、ある時は、空気と一体化したかの様に、存在を感じさせないでいたかと思うと、飲み物など、必要だと思われる時に、さっと出てくるのだ。あの方は、素晴らしいサービスを提供してくれた。かなりの価格を請求するレストランらしい(招待されたので、実際は、分からないが)ので、それ相応といえば、そうかもしれない。

 さて、お国が変われば、サービスの基準も変わるというもので、多くのアメリカ人は、アメリカのサービスは、最高と思っているらしい。私の友人で、イタリア系アメリカ人の方がいるが、彼女は、2年に一度、イタリアの親戚を訪ねて旅行している。そのお土産話を聞くとき必ず出るのが、イタリアのサービスの悪さである。よって、彼女は、アメリカに戻ると、人並みのサービスを受けられるので、ほっとする、という。私にしてみると、日本から戻ると、またこの乱暴な国に来たか、、、、って感じだけど。でも、そのイタリア系友人も、日本のサービスの質の高さは、十分承知である。というのも、彼女は、その昔、ビジネス旅行で、日本に出張する機会が何度かあり、日本の行く先々で受けたサービスにいたく感激していた。

 ところで、昨日、トニーの叔母からトニー宛にeメールが届いた。メールを送った場所は、成田空港のホテルから。この叔母さんは、日本の三沢基地内の病院の看護婦の仕事を、3年契約で引き受け、昨日、日本に渡ったのだ。成田に到着後、1泊してから、三沢に飛ぶようで、成田のホテルにチェックインして一息ついた頃に、メールをくれたのだが、このホテルのサービスに非常に感激していた様子である。到着後の印象が、非常によいもので、私も嬉しくなった。成田と言えば、アメリカから日本に行く際、成田空港の税関の係の方に、税金を申告する必要のないチェックを受けるため、パスポートを提出すると 「お帰りなさいませ。」と一言声をかけられることが多々ある。そして、私は、心の中で「ただいまー」と返事する。こういう、何気ない一言は、他人を思いやる気持ちがないと、なかなか出てこないもの。こういう気配りは、やはり日本人の素晴らしい所。これからも、そんなサービスのなくならない事を願いつつ、自分自信も、そういう気配りの出来る人間になりたいものである。

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