子供の観察

 昨日、綾花の学校の小学生部門(この学校は、1〜4学年まで、一つの教室で学んでいます)に行って、先週教えきれなかった、折り紙の続きをやってきました。 前回は、ゲストスピーカーという事で、日本について話すことになっていたので、たいそうなお客様扱いを頂き、先生2名が、生徒たちの言動、行動をかなりコントロールして下さった。 が、昨日は、なんだか、子守役のような状態で、先生1人は、どこか行っちゃうし、アシスタントの方は、「あなたが仕切っていいのですよ」って。 だから、私は、スタッフじゃないんだってば! 状態でした。

 しかし、自分のかくれた趣味に気がつきました。 この年頃の子供達って、面白いんです。話していても、 話を聞いていても、行動をチェックしても、すべてにおいて面白い。 なんか、癖になりそうです。 昨日は、実は、午前中用事があったのに、先生に無理矢理頼み込まれてたので、「15分だけ」と言って、かなりやけくそになってしまい、折り方の説明の際にも、「英語で何て言っていいのか、分かんないから、日本語でいいかな?」 とか言うと、皆の顔が、まじで焦っている。 それを見て、体は、大きいし、立派な英語しゃべっているけど、まだまだ青いじゃないか、なんて、心の中で笑ったりしてみた。ははは。

 ところで、以前に読んだ本からのものなんですが、人間が学ぶ際の傾向として、ビジュアル(映像化して)によって学ぶか、ヴァーヴァル(言葉)によって学ぶか、それとも、実際に行動を起こして学ぶかという、基本的3パターンがあるという。 一人が、一つの学ぶ傾向のみを持つわけでなく、例えば、ビジュアル70%、ヴァーヴァル20%、行動10%などと、それぞれバランスが違い、それが、学び方の違いとなって、表面化してくるというもの。 私のヴァイオリンの学び方で考えてみると、ヴァーヴァル40%、行動40%、ビジュアル20%という所だろうか? 私は、課題曲を与えられると、まず、先生に何度か弾いてもらい、楽譜を見る前に、先生の出した音を頼りに、弦上で再現する。楽譜には、ほとんど頼らないのだ。まあ、楽譜を見ていても、弾いているうちに、どこを見ているのか分からなくなってしまう。(むなし)。 これが、綾花の場合、ビジュアルがかなり高い比率を占めている。 彼女は、音を聞けば、まあ、それも記憶にとどめておくのだけど、とにかく楽譜を読みます。何度も何度も。そして、弾いてしまうんです。 まあ、こんな風に、学ぶ時の人の癖という物を観察するのが、最近の私の趣味でして、、、、、

 で、昨日の小学生部門の教室では、やはり、いました。特に目立つ子が2名。 一人は、8歳のとってもシャイなケイテイ。 彼女は、完全なるビジュアル派です。 私が、適当な単語を使って、説明しながら、手本を折ると、折った結果をみて、どうなるのか想像を働かせて、同じように出来てしまうのです。まあ、折り紙のセンスがあるというか、すごく感心ものです。 そこで、彼女に私のアシスタントをしてもらい、教室の半分の子供達をサポートしてもらいました。 そしてもう一人は、完全なヴァーヴァル派。これ系は、割と理系に強い人が多く、個人的には、嫌いなタイプです。 このヴァーヴァル派だったのは、8歳のジェイソン。彼は、建築に興味があり、いつも、建築関連の本を持っていたり、いたずら描きをしています。 その彼ですが、余りにうるさかったので、アシスタントの先生に閉め出しをくらい、一人、皆から離れた所での参加でした。 皆に一通り教えて回った後、彼の所へ行って、個人授業をしてあげたわけです。 一対一の指導なので、私の折っているのを見れば、ある適度言葉なくしても平気と思ったら大間違い。 彼は、一つ一つの行動を言語に変えないと理解出来ない人間で、私に、「今ここを、どういう風にしたんだ、説明してくれ!」攻撃を連発。で、言葉での説明が’嫌いな私は、出来るだけ言葉少なめに、「ホールド、ライク、デイズ」と。で、「ホールド? ワット ダズ イット ミーン、ホールド?」。 「ソーリー。 イッツ フォールド、 ノット ホールド」。 とこんな会話が恐らく20回は、繰り返された。 そう、私、折るのフォールドを、緊張感がなくなると、ホールド(包み込む)と、発音しちゃうんです。 ほとんどの子は、私が、ホールドと行った所で、指摘も何もしないのだけど、このジェイソンは、抜け目なく、「ホールド?」とうるさい。 彼は、言葉に寄って、物事の状況を理解する人間なので、正しい言葉が使われないと、理解出来ないのだ。 それはまさしく、私の苦手な、ヴァーヴァル派。 しかし、20回目ぐらいになったら、「ホールドだけど、フォールドってことに気づけよ!」と、腹が立ってきました。 彼も、そろそろ、発音に慣れろよ!って思っていたかもしれませんね。

 と、まあ、こんな風に、子供達に折り紙を教える事で、人の行動、言動が、どういう所から来るのか観察出来るので、すごく面白い。 おまけに、この年頃の子供達は、文法の間違えなど、遠慮がちに指摘してくれます。(ちょっとしたになると、なんでそんな間違いする!的な態度なので、私かなり傷つきます。) なので、私は、、小学生部門との関わりを、もっと持ちたいなあ、と思い、思わず、担任の先生に、1月から折り紙クラブを始めてもいいですよ、と大胆な発言をしてしまいました。 家に帰って、トニーと綾花に報告すると、トニーは、「そろそろスタッフにしてもらったら?」と提案してくれ、綾花は、「私が通訳してあげる」と、ヘルパー意識満々でした。 そんなわけで、折り紙クラブの行方は どうなることでしょうか?

ひらがな練習、終了!

 今年2月から始めた ひらがなを書く練習が、先月末で やっと終了しました。今学期(9月)以降は、学校での拘束時間が長くなったのと、ヴァイオリンの練習もあり、毎日続ける事が困難な状態となり、かなりペースが落ちてしまいました。
 
 ひらがなの書きの練習で、綾花が使った方法は、岸本先生という方が書かれた「誰にも身に付く日本語力」という本を参考にしました。 50音の中でも、特に簡単な「く」「し」「つ」から始めました。実際にやってみると、「く」も、大人にとっては、簡単に見えますが、これまで、文字を書いた事のない子供にとっては、そう単純なものでもありませんでした。「く」においては、中心から上と下の部分の長さがほぼ一緒になるという事が出来るまでに、何日もかかったことを覚えています。 「く」における、全体のバランス、筆圧の入れ方などほほ完璧になるまでには、恐らく、1000回は、書いた事と思います。 「く」が終わったら、今度は、「つ」。 こちらは、最後の「はらい」の所まで完璧にして行きます。 こんな感じで、各文字の壁を確実にクリアーさせ、「し」も終わった所で、「つくし」、「くし」「つく」などと言葉を書かせる様にして行きながら、一文字づつ新しい文字も加えて行きます。 本書の中で、岸本先生が書かれていた言葉ですが、「く、つ、し、を時間をかけて書ける様にすると、難しい文字(あ、や、な、など)が、きれいに書ける様になる時間は、その半分以下になる」ということを、本当に実感しました。 綾花が最後に取り組んだのは、「ふ」でしたが、その前の「な」も「あ」も、2日程で上手に書けるようになりました。

 さて、ひらがなが一通り書ける様になったといっても、やはり、書き順などは、続けなければ、忘れてしまうものです。 そこで、今後は、カタカナと平行して、絵本の書き写しをはじめました。 対象とする絵本は、とだこうしろう著の「よみかたえほん」です。 この本は、50音順に、ひらがなの各音から始まる言葉をつかって、短い文章が書かれているものです。この本の中から、毎日(できれば)1文字選んで、その文章を書き写すというものです。ひらがなの練習が終了するまでに、いつのまにか、日本語の本(ひらがなのみのもの)が読める様になっていましたが、文章の書き写しが終わる頃には、文が書ける様になっているのでしょうか? どんな効果がでるのか 今から楽しみです。