学校にて

 本日は、綾花の通う学校の最年少クラスにて、ヴァイオリンを弾く事になったので、綾花を伴っての、ミニ演奏会を行って来ました。 こちらのクラスは、平均3歳の子供達が12人、綾花も、2年前は、このクラスで毎日楽しく過ごしていました。
 
 演奏した曲は、勿論、「キラキラ星」、「オースザンナ」「ジングルベル」「歓びの歌」「ホットクロスバンズ」です。 最初は、鈴木式でおなじみの、キラキラ星の3つの違ったリズムを、手拍子で紹介し、バイオリンの演奏と共に、手拍子をうってもらいましたが、手拍子が揃うなんて言うのは、奇跡で、ほとんどの子供が、跳ねたり踊ったり。 普段この学校では、このような子供達に刺激を与えるような事は、固く禁止されていますが、このクラスの担任の先生は、「子供達は、音楽を心の底から祝っているのですよ」と、大目に見てくれた。その後は、綾花が続けて3曲弾いてくれ、最後に、ホットクロスバンズの曲にあわせて、皆で合唱して終わった。

 2年前まで、在籍していた教室で、小さな子供のためにヴァイオリンを弾く綾花の姿を見て、当時の担任であった先生は、とても嬉しそうに綾花の演奏を聴いて下さった。 演奏会の最後に、学校の教材の地図を使って、私の生まれ育った日本の国の場所を子供達に伝え、また、日本語の話を少しだけしてみた。「日本では、どんな言葉を話しているか知っている?」と私が質問したら、「スペイン語でしょう!」と、つかさずかえってきたコメントに、綾花は、バカ受けであった。 まだまだ3歳そこそこの、アメリカで育った子供達だ。 スペイン語であろうが、英語とは、別の言葉が話されている、という意識があるだけでも、上出来では、ないか。 そこで、「この地球上には、沢山の国があって、沢山の言葉もあるんですよ。違う言葉同士の人が、話をする事は、なかなか難しいことだけど、音楽を通して、違う言葉を話す人たちは、気持ちを分かち合える事が出来るんです。 だから、私は、音楽を勉強する事がとても楽しいですよ。」とメッセージを残した。 3歳そこそこの子供達には、この言葉は、理解し得ないかもしれない。 でも、実は、このメッセージは、私と共に、演奏会に参加してくれた綾花に伝えたい事だったんです。 

 それにしても、多少(かなりかな?)音程のずれたヴァイオリン音楽であっても、子供達は、目と耳が釘づけであった。 このクラスの担任の先生は、鈴木式を慕う方で、彼女は、音楽の力(特に、2、3歳児に対して)を、非常に重んじる方で、私のお粗末なヴァイオリン演奏であろうが、いつでも彼女の教室に弾きに来てくれとおっしゃる。 これは、私のような、駆け出しヴァイオリンレッスン生にしてみたら、上等な依頼ではないか? 子供達は、多少音がずれようが、音を飛ばそうが、評価を試みるためでなく、音楽を楽しむために聞いてくれる最高の観客なのだから。