思いがけず、バイオリン好き

 私は、その昔、短期間ながらも喫茶店経営に携わっていたことがあって、愛飲するコーヒーは、大抵自分の入れた物です。私の好みは、ヨーロピアンローストの(フレンチローストが、一番好きです)濃いものを、布ドリップでじっくり落としていくものです。布ドリップは、この国では、手に入らないので、日本から調達しております。これらの器具は、こちらに移民してくる際に、持って来たものですが、肝心なのは、豆です。多くの方は、良い豆の基準を、ブランドで測っている事と思いますが、私は、煎ってからの期間に、一番の注目を置いています。コーヒーの豆は、煎ることによって、油が出てくるのが普通ですが、1ヶ月もすると、この油は、酸化して、どんなに高価な豆だろうと、体に良くない毒と化してしまいます。そこで、私のコーヒー豆の調達先は、豆の焙煎工場というのが基準です。
 
 10年前、この国に来てまずしたのは、電話帳でコーヒー豆工場を探す事でした。それは、とても簡単に見つかり、この町に住んで以来10年、同じコーヒー豆の工場で、豆を買い続けています。1回に買う量は、ハーフポンド(約230g)。これを、2週間以内で使い切る様にしているので、この工場に足を運ぶ機会も、とても多いです。そんなわけで、この工場の店番の女性とは、かなりの顔見知りなのですが、未だに名前など知りません。(聞く機会を逃すと、その後は、聞きづらくって。。。) それでも、買い物に行く度に、会話は弾むのですが、今日は、ちょっとした事から、バイオリンの話になリ、その女性も、非常にバイオリン好きな事を発見。それは、10歳から18歳まで、8年間習っていたのだという事で、当然。しかも、昨年の、パールマン、今年2月の、ヒラリー、ハンのコンサートに行った話になったら、彼女も同じものを見たといって、笑ってしまいました。ちなみに、私は、「パールマンのは、後から3番目だったけど、とれただけでもラッキーだった」と言ったら、彼女は、前から2番目だったというではないか。ジェラジェラー。で、最後に、若手でハンサムなジョシュアベルの話になったら、もう興奮度がおさまらない。私は「、家では、ジョシュアベルは、名前も出さなければ、CDも内緒で聞いている。」といったら、「旦那さん、ジェラシー?」と大笑い。そうなのだ。ジョシュアベルを巡る、こんな話は、結構どこの家でもあり得るのは、多いに予想がつく。

 で、会話も一花咲いた所で、綾花がレッスンを始めた事を言うと、彼女は、「大きくなっても絶対やめちゃだめよ。私は、18歳で止めてしまった事、とても後悔しているから。」と励ましの言葉を頂きました。じつは、この彼女の両親は、ギリシャ移民で、幼い頃、彼女は、ギリシャ語と英語、2カ国語を勉強していたのが、バイオリンのレッスンを機に、ギリシャ語の勉強は、諦めたというのであった。諦めた両方の事をとても悔やんでいるので、綾花には、日本語もバイオリンも両方頑張ってね、と、強く語っていた。 10年間知っている人の知らない面を発見した、不思議な日であります。

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