文化の違い

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 私の様に、生まれ育った国と違う国に暮らす、という経験をすると、多くの面で、自分自信の文化背景に気がついたり、考えさせられたりする事が多いと思う。 私自身、アメリカに暮らして10年、その前に、スコットランドに1年余り暮らしていたのですが、生活歴が長くなればなるほど、自分自信の文化背景について、考える事が多くなって来ている。

 ところで、このブログを読まれている皆さんは、絵を書く事は、ありますか?なにも、芸術的なものでなくても構いません。ただ、1枚の紙に、ある程度のテーマを持って描くだけでいいのですが。私は、昔から、落書きが好きでしたが、よく自分の夢を絵にしていました。そして、結婚して、綾花が産まれる前は、アクロン大学の美術学部にも、一時在籍し、絵の勉強をしていました。この学生時代に、教授から、私の文化背景についての疑問を投げかけられました。それは、あるとき教授が、私の課題の絵を見て、「君の絵がユニーク(英語のユクークという意味は、他には、ないという意味です。)な理由を、いつも考えていたんだけど、やっと分かったよ。君の絵のフォーカルポイント(焦点)は、常に、左上にある事だ。」とおっしゃられた事です。この意見を機に、教授と会話を進めていきました。そして気がついたのは、日本の本というのは、ほとんどが左から右に開くという事です。欧米では、この逆で、右から左に開きます。そのため、無意識のうちの、開いたときに、一番に目の行く場所に、フォーカルポイントを持ってくるパターンが、ほとんどの生徒にあったのです。なんという、興味深い発見でしょう! アメリカ人学生ばかりを見て来た教授にとって、この発見は、かなり衝撃的だった様です。

 この経験以降、私は、無意識下で作り上げる自分の作品、また考え方などについて、出来るだけ客観的に、文化背景と照らし合わせて考える様になりました。これは、ある意味、知らない自分を発見する、密かな楽しみでもあります。

 さてさて、先週末も、毎度の事ながら、我が家には、お泊まりのお客様がやって来ました。綾花より2歳年上のハナです。ハナは、我が家にあるのクラフト道具をよーく心得ていて、家にくると、大抵何かの作品を仕上げていきます。今回は、本でした。勿論綾花も一緒になって、作ったのですが、結局のところ、仕上げる事は出来ず、作りかけになっていたものが、クラフトテーブルに残されておりました。ふと見ると、ここにも、文化背景の違いが! 写真、左が、綾花の作ったもの。右が、ハナの作ったもの。綾花の本は、左から右に開かれる様に出来ているのに対し、ハナのは、右から左に開かれる様に出来上がっていました。やはり、綾花には、日本の血が流れている証拠です。(大げさか) まあ偶然かも知れませんが、こういう風に考えると、人生は、発見する喜びで満ちあふれています。そう思いませんか?

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