Showing Off

 外国に長い事暮らしていると、その国の言葉を、いったん母国語に変えなくても、感覚で理解できるというものがかなり多くなってくる。時のは、文化、習慣の違いから、直訳出来得ないものもある。 

 さてさて、本日の Showing Off も、私的には、感覚的に受け入れてしまって、日本語での訳というものを考えた事がない。 この言葉は、ここ1年、我が家でよく使っている言葉だ。使われる場面としては、綾花の行きつけの公園が、ほぼ85%を占める。 綾花には、徒歩、または、自転車で行ける公園が2カ所あり、この夏は、毎晩夕食後に、家族で出かけている。昨年のクリスマスに、サンタさんから頂いた、自転車に乗るのがお気に入りの綾花は、ちょっと遠くの、小学校の校庭にある ’スクールパーク’(綾花命名)にいくのが、最近のお気に入りだ。ここには、綾花と同い年の、Mちゃんという子供が常に遊んでいる。彼女は、5歳の割に、体も大きく、運動神経は、抜群。公園の向かいに住んでいるだけあって、ここの公園の遊具のほとんどは、こなせるのだ。
 さて、この公園での、綾花の儀式と言えば、まずは、ロッククライミング。そして、鉄棒。最後がモンキーバー。昨年まで夢中になっていたジャングルジムや滑り台などは、子供のするものだと言って、ほとんど遊ばない。ところが、ここのモンキーバー(はしごを横にしたようなもので、ぶら下がりながら、前に進んでいくもの)、高い位置についているのと、カーブになっている事もあり、綾花にとっては、難関中の難関。トニーに体を支えてもらって出来るのがやっと。そんなおり、Mちゃんが、わざと横入りして来て、さささっと、こなしてしまう。まさに、Mちゃん Showing Off するのである。(見せびらかす?って感じかな) 当初は、このMちゃんの Showing Off に非常に腹を立てる綾花であったけど、Mちゃんのヤジをバネに粘っている綾花の姿を見てか、Mちゃんも、綾花にアドバイスをしてくれる様になった。「上を見なきゃダメよ!下を見てたら、怖くなるでしょう。」 腹を立てながらも、Mちゃんのアドバイスをそれとなく導入する綾花。 それでもまだ出来ないので、「Mちゃんのアドバイスは、当てにならない!」などと言い返したりもしている。

 さて、さて、子供の世界では、Showing Off というのは、常にまとわりついているものだ。最近では、綾花の自転車に対抗して、Mちゃんも、公園から、道を挟んだ向こうの家に住んでいるにも関わらず、立派な自転車でやってくる。2人して、学校の校庭内でレースを始めるのだが、このレースに加わりたいと、他の子供達が、親に、「私の自転車持って来て!」という声がちらほら聞こえてくる。そうなると、綾花とMちゃんは、2人して、ほかの子供への、自転車の Showing Off が始まるのだ。 「私たちは、自転車持っているから、レースが出来るのよ〜」とか。 モンキーバーでは、憎きライバルだったMちゃんがいつの間にか、仲間になっているではないか!

 もうひとつ、Showing Off と言えば、我が家のブレイデイも、これまた Showing Offする犬だ。ご存知の通り、私は、昨年10月にブレイデイを引き取ってから、毎朝、毎晩、40分の散歩をこなしている。この9ヶ月の苦労あってか、ブレイデイは、大抵、綱を引く事もなく、私の横を歩いている。当初は、他の犬をみたり、犬に吠えられると、興奮して吠え返す癖があったものの、これも大分減って来た。それでも、相手によっては、興奮が押さえきれない事もあり、これは、まだ完璧とは、言いがたい。 
 ところで、ブレイデイの Showing Off は、お行儀の悪い犬に対して行われる。散歩の途中に出くわした、わんわん、きゃんきゃん捲し立ててくる犬に対しては、見ぬ振りをして、気取りながら通り過ぎるのだ。すると、その犬のオーナーが、「おお、よくしつけられている犬だ!」と感心する。先日は、「あの犬は、ショードッグじゃないかしら?」などと言われ、ブレイデイは、ますますいい気になったそぶりだった。 しかし、相手が、自分よりお利口さんそうな犬だと、逆に興奮して、「おいおい、何気取ってんだよ」みたいな感じで、捲し立てるのである。ブレイデイは、相手が自分より行儀が悪いと見極めると、Showing Off する犬なのだ。これって、’見栄っ張り’と訳してもいいかもしれない。
 

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