子供の心理

 私は、昔、日本で不動産の営業を5年程していたことがありました。営業の仕事とは、案外、心理的な駆け引きであったりして、この頃から、心理学に興味を持ち始めましたが、子供を育てる様になってからは、育児書変わり(アメリカの育児書って、心理学者によって書かれたものがほとんどです)に、読んでおります。子供の、気になる行動というのは、心のトラブルが関係している事も少なくありません。ですから、こういう知識を持っていると、見えない要因に直接取り組めるので、意味なく「叱る」行為を避けられるわけであります。(この意味のないというのは、子供にとって意味のない、ということです。)
 
 さて、今日は、綾花のいとこ、エマの7歳の誕生会がありました。彼女の家は、カントリーサイドに立つ大きな家なので、子供達も地下室で自由に遊んでいたと思ったら、なんと大きなけんかが始まっていたのです。そのけんかは、ハナという6歳の女の子が、ジェイレットという6歳の男の子の顔を殴った事から始まったのです。子供達も大人も、そんな暴力は、認められないと、ハナを責め立て、そして、タイムアウトへの運びになりました。 しかし私達は、大切な事を忘れていました。それは、ハナのお母さんは、今、妊娠中なのですが、病的なつわりのため、子供の面倒すら見られないという事情があって、ハナと3歳になる妹は、この1週間、親戚の家を渡り歩いていたのです。(一昨晩は、家にも来ました。)ハナの暴力は、ジェイレットが憎くてでたものでなく、この1週間、我慢を強いられたストレスが一気に吐き出された結果なのだと思います。 皆に悪者扱いされてしまったハナは、その後、地下室の個室に立てこもって出て来ませんでした。
 
 今、冷静に考えてみれば、私にとっても、とても心が痛む経験でした。それは、家に泊まりに来た晩、夜中に目を覚ましたハナが「私、お家に帰ったらだめ?」と聞いたのですが、余りの疲れと睡魔のため、「後少ししたら、朝だから、お布団に戻って寝なさい」なんて、冷たい言葉を返した自分を、何とも意地悪な叔母だと認めざるを得ません。何も言わずに、抱きしめてあげるくらいの気をきかせなかった自分が、情けないです、本当。 子供は、結構、大人の事情で強要をしいられます。とくに、6歳にもなると、大人も、「この歳なら事情を話せば、分かるだろう」なんて甘えてしまいがちです。確かに頭では、理解出来ます。でも、目に見えない心は、かなりもろいものです。それは、大人の私たちだって同じことです。 ハナへのお詫びと応援の気持を込めて、明日は、「頑張っているね」カードを送ろうと思います。